法人なら当たり前?業務用パソコンの監視とチェック

一般的になりつつある企業による業務PCの監視ですが、PCの監視を導入していない企業の社員にとっては中々メリットがイメージしづらく、導入に二の足を踏んでしまうという方が多いのではないでしょうか。

会社にあるすべてのPCを監視使用とすると導入にかかる費用は決して安いものではありません。また、メリットが明確でないまま導入を進めると、社員からの反発も予想できます。
多くの企業がPC監視を導入する理由と効果についていくつか紹介していましょう。

情報漏洩の大部分は個人のPC操作から

情報漏洩と聞くと、その原因は「サイバー攻撃」や「ウイルス感染」などと思われがちですが、大部分は個人のうっかりミスによるものです。
例えば、ファイルの持ち帰りやメールの誤送信、SNSへの投稿など皆さんも周りでヒヤリとした体験を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
いくらうっかりとはいえ情報漏洩や個人情報の流出は、賠償問題や悪用につながる企業にとって絶対に起こしてはならない問題です。
業務PCの監視を導入していれば、情報漏洩の疑いがあった場合に速やかに問題を察知し、流出元や原因、流出経路を特定することで、被害の拡大を防ぐことが可能になります。
また、リアルタイムで社員の動向をチェックし把握しておくことも可能です。
企業の大切な情報を守るためにも、業務PC監視はとても重要なセキュリティ対策といえます。

そのサイトは業務上必要なアクセスか?

様々なことがオンラインで可能になった昨今、社員がPCに向かっていても仕事とは限らず何をやっているかわからない、社員それぞれの勤務時間中の行動を把握したいと考えている企業も多いのではないでしょうか。こうした社員の動向をチェックできることも業務PC監視の魅力です。
近年ではPC監視ツールも様々な進化を遂げ、詳細なチェックが可能になってきました。これまで監視の難しかったSNSへの投稿やアプリケーションを使用しないWebメールでの外部とのやり取りやファイル転送などもチェックできるツールも出てきています。
PC監視ツールを用いた社員動向のチェックは、滞りなく業務が進んでいるか、業務中不適切な行動をとっていないかを管理するだけではなく先に取り上げたうっかりミスの追跡にも大きく役立ちます。

抑止力としてのPC監視

もちろん全ての書き込みや投稿などのPC捜査状況を全社員分把握しておくことが理想です。PC監視による社員のチェックが監視ツールを導入する一番の理由となるでしょう。
併せて、PC監視の導入にはもう一つの側面があります。それは社員の不適切な行動に対する抑止力としての効果です。システムの導入によって、社員の責任感を向上させるのはもちろん、思わぬトラブルや万一の不正が起きた場合に原因を突き止め、社員に落ち度がない場合に社員を守る潔白証明としても活用できます。
企業にも社員にもメリットの多いPC監視ですが、現在とても多くの種類が展開されています。監視の範囲や精度・コストや導入スケジュール等、自社にあったシステムを選定することが重要です。何から手を付ければよいかわからない、使ってみてから考えたいという場合は初期費用や準備期間の少ない「クラウドサービス型」で始めてみることをお勧めします。
PC監視はどの企業にとっても転ばぬ先の杖となることでしょう。